ジュリー・ロンドン《JULIE IS HER NAME》

LIBERTY LRP-3006

"JULIE IS HER NAME"


エレベーター・ガールという職業も昨今ではなかなか見ることができなくなりました。

新宿の紀伊国屋書店には2023年現在まだいらっしゃいますね。


そんなエレベーターガールをしていた時にスカウトされたという経歴のジュリー・ロンドン。

はじめは女優として活動しますが、10年ほどして歌手として再デビューしたファーストアルバムがこのレコードですね。


冒頭に置かれた"CRY ME A RIVER"の大ヒットで彼女は人気歌手の仲間入りを果たすのですが、このアルバムではス・ワンダフルや、I SHOULD CARE、GONE WITH THE WINDなどのスタンダードを含めた13曲を歌っています。

堂々としていますが、どことなくこなれていないような、不思議な歌声ですね。

曲の最後、リバーブがかかり夢の中にフェイドアウトしていく様な処理もおもしろいです。

ちなみに"CRY ME A RIVER"は彼女の高校の同級生だったアーサー・ハミルトンによって書かれた曲ですが、もともとは映画『ピート・ケリーのブルース』の中でエラ・フィッツジェラルドが歌う予定のものだったらしいですよ。面白いですね。


ライナーノーツを書いているCBSのラジオ・パーソナリティ、ビル・バランスは

「気を付けて!ジュリーの次回作アルバム《ABOUT THE BLUES》に収録される"BOUQUET OF BLUES"を聴いたとき、私はほんとにヨーグルトをこぼしました。」

なんて面白いほめ方をしています。


ジャケットの魅力や、ギターとベースのみによるアシストなど、このアルバムは唯一無二の魅力にあふれていますね。


レコードの記載通り、RIAAカーブで再生しました。

おわり

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